1. インフルエンザと風邪の一番の違い
  2. インフルエンザは初期症状の時点で薬を飲んでもいい?
  3. インフルエンザの症状である発熱
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インフルエンザは初期症状の時点で薬を飲んでもいい?

毎年冬の時期になると、世界各地でインフルエンザの流行が起こります。
インフルエンザはウイルスによって発症する病気なので、抗生物質が効きません。
そのため従来はインフルエンザに罹患したら体の免疫系がウイルスを除去するのを待つしか方法がなく、積極的な治療ができませんでした。

最近はインフルエンザウイルスの増殖を抑制するための抗ウイルス薬が開発され、インフルエンザの治療に使用されています。
インフルエンザの治療薬(抗ウイルス薬)は抗生物質のように病原体を殺すのではなく、体内で増殖するのを防ぐ作用があります。
治療薬を服用すれば人体の免疫系がウイルスを排除するのに要する日数を短縮することができ、重症化して肺炎や脳症などに進行するのを防ぐことができます。

インフルエンザの治療薬はウイルスそのものを殺傷することができず、増殖するのを防ぐだけです。
そのため、体内でインフルエンザウイルスが増殖している間に服用しなければ意味がありません。
インフルエンザに感染するとウイルスはすぐに気道や肺で増殖を開始しますが、ある程度の数まで増殖しないと症状が出ません。
ウイルスの数がかなり増えてから(100万個以上)、発熱などの初期症状が出ます。

初期症状が出た段階ではウイルスの増殖がまだ続いているため、すぐに薬を服用すれば病原体の増殖を抑えることができます。
インフルエンザの治療薬は初期症状が出て48時間以内に服用する必要がありますが、この理由はウイルスが増殖している間に抗ウイルス薬で病原体の増殖を抑制する必要があるからです。

初期症状が出て2~3日が経過すると体の免疫機構が病原体を攻撃して、ウイルスの増殖が止まって体内のウイルス数が減少します。
ウイルスの増殖が止まった段階でインフルエンザの治療薬を服用しても無意味です。
このため、初期症状が出たらなるべく早くインフルエンザの治療薬を服用する必要があります。
インフルエンザの治療薬は、初期症状の間に服用しなければなりません。

風邪薬でインフルエンザが治療できない理由

インフルエンザとよく似た病気として風邪があります。
風邪も毎年冬の時期に流行し、ウイルスが人間の気管支に感染して増殖することで引き起こされる病気です。
風邪も気管支炎や発熱・咳など、インフルエンザと似たような症状が出ます。

一般的に風邪と症状が似ているインフルエンザでも風邪薬で治療ができると思われがちですが、これは大きな間違いです。
その理由は、風邪薬の主な成分は消炎鎮痛剤であって、鼻水や喉や鼻の炎症を抑えることで症状を緩和させるだけだからです。
風邪もウイルスによって引き起こされる病気ですが、風邪薬でウイルスの増殖を抑制することなどはできません。
風邪薬では、風邪もインフルエンザも根本的に治療することができません。

風邪薬は風邪そのものを治療するのではなく、風邪によって引き起こされる症状を一時的に抑えるために利用されます。
インフルエンザに罹患した場合に風邪薬を服用したとしても、高熱や息苦しさなどの症状を緩和させることはできませんし、病気そのものを根本的に治療することができません。

発熱や気管支炎などの風邪と似たような症状が出た場合、原因がインフルエンザであればなるべく早く治療薬を服用する必要があります。
治療薬の服用が遅れると重症化する恐れがあるからです。
もしも風邪に似た症状が出た場合には、自分で勝手に判断して市販の風邪薬を服用しないようにすべきです。

風邪とインフルエンザは両方とも呼吸器にウイルスが感染して引き起こされる病気で症状がよく似ていますが、治療方法が全く異なります。
急な発熱などの症状が出たらすみやかに医療機関で診察を受けて検査をしてもらい、病気に応じて適切な治療を受ける必要があります。

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